PLUTOに関する画像・カスタマーレビュー・リリース情報です。
PLUTOに関する画像
PLUTOに関するカスタマーレビュー
Norio001さん
「思わせぶりなしぐさだけが延々とつづく」
浦沢 直樹というひとは、現在、日本で非常に高い人気を誇る漫画家であるということだが、正直なところ、これまでにその作品を心底面白いと思えたことが全くない。
たとえば『MONSTER』という作品があるが、それなど最悪の作品のひとつで、物語の結末を先送りすることだけに腐心する、空疎な作品である。
物語を簡潔に物語るという、作家としての基本が完全に疎かになっているのではないだろうか。
これを堕落といわずして何であろうか……。
この『PLUTO』という作品もやはり同様の作品である。
思わせぶりなしぐさだけが延々とつづき、最終巻では、唖然とするほどに感傷的な結末が用意されている。
そのあまりに陳腐な結末にこちらが恥ずかしくなるというのが正直な気持ちである。
設定のおもしろさのほかには、実際には、評価するべきことを見つけるのがむずかしい作品ということができるだろう。
漫画を読むときに、読者が求めるのは、何よりも純粋な「面白い!!」という感覚である。
そして、この『PLUTO』という作品には、それがないのである。
そこにあるのは、まるで中学生の作文にあるような、陳腐な感傷だけである。
全8巻というのは、この作家にしては短いほうだが、それでもひどく間延びしているように感じられる。
この半分くらいにまとめられるのではないだろうか。
とにかく、もういい加減にしてくれよというのが正直な気持ちである。
ロージンさん
「いつもの浦沢の70点の漫画。ただMONSTERと違い8巻でまとめただけ良」
アトムに熱中する世代でもなく、思い入れもないものからすると、
本当にいつもの浦沢さんの漫画って感じですね。
それほど魅力的な絵でもなく、ぐいぐい引き込まれるような面白い話でもなく
ただ全体として見れば読みやすく漫画としてはうまい、平均よりやや上の70点の漫画。
訴えかけるテーマが古いというより浅い。
やや時事ネタのイラク戦争にロボットを絡めれば新約として新しい視点が
得られたかというとそういうわけでもなかったし
実話ならともかく、創作でこんな話、今更読みたくないよと言う。
浦沢さんの漫画がいつも煮え切らないまま終わるのは、本人より、
アドバイザーの長崎さんの責任なのかもしれないなとも思ったりして
20世紀は、ある程度、私情丸出しで暴れていたぽい浦沢さんだけど
この漫画については本当にやりたかったんだろうか。
ただ、MONSTERやら20世紀と同じ謎で引っ張る手法を使いながら、8巻でそれなりに
終わらせたことだけは良かった。
これまでのようにムダに長い漫画は読みたくないですから。
ぼんくら正月さん
「お古のパンツの捨て時」
なんか矛盾が目立つ作品に成り下がったまま終わった感じです。
プルートゥが目から泪を流すシーンには“フン”といいながら目をつぶることにしましょう。
アトムが反陽子爆弾を作る数式を完成させるシーンには“アハハ”と笑っておきましょう。
こうして鼻で笑い続けながら読み進めると、やがて最後にブラウ1589が取る行動を見たあなたはつぶやくでしょう。
「絶対ない!」
テルさんが「ゴムの伸びきったお古のパンツ」と言ったことに同感です。
BOB SUZUKIさん
「ゲジヒトの物語・・・・のはずが」
まず、★三つはこの8巻単体での評価です。このPLUTOは明らかに最初の頃(プルートゥが謎の存在の頃)の方が面白い内容でした。 最終巻ということで物語にピリオドをつけなければいけないのはわかりますが、明らかに コマ不足(テンポ早過ぎ)にも感じます。
個人的に最後までゲジヒト視点のままのラストを見たかったです。最後に来て『鉄腕アトム』にしなくてもよかったのでは?
しかし、思い帰せばわずか8巻の漫画とは思えないほど、重厚な物語を味わうことができました。個人的には20世紀少年やMONSTERより好きです。あと、8巻の最後の幕の閉じ方は とても巧みだと思います。
PLUTOは傑作です。
エルカセットさん
「潰えた夢」
当世売れっ子の一流漫画家が、かつての天才漫画家の二次創作を行うという
破天荒な企画も本巻でラスト。
……やはり、プロはプロです。二次創作になんて手を染めるべきではなかった。
それがわたしからみた感想です。
原作が作られた頃の時代はもう戻ってきません。それに、原作を編み出した
手塚さんも死に、もう10年以上が経過しています。その間に漫画業界も
大きく変わりました。
でも、やはりプロが他のプロの話を借りてきて二次創作を行うというのには
無理がありすぎです。もし浦沢さんが同人作家だとしたら、あり、だったでしょう。
でも、もう浦沢さんはプロとして一つの名声を築いた人なのですから……。
けっきょく、手塚治虫さんの手のひらの上で踊らされてしまっただけの企みに
終わったような気がします。
二次創作を行うのにも、やはり大義名分は必要です。でも、大義名分があったのか?
存在しなかったと思います。そして、多くの二次創作はけっきょく、顧みられないまま
消えていくのが定めです。だけど、そんな儚い存在だからこそ、原作に一矢報いる
ことができるのです。でも、報うべき要素が原作にあったでしょうか? 無いはずです。
浦沢さんは結局のところ、手塚さんが一番望まなかったことを徒労の果てに成し遂げて
しまったように思います。
でも、ラストは好きですよ。お疲れさまでした。
エルカセットさん
「二次創作ならではのジレンマ」
冒頭はなかなか感心させられます。
完全な意識体となるためには、60億の人間の意識を統合しなければならない、という
試行ならではの表現で、この作品中で一番好きで、驚いた部分です。
ただ、その理屈を裏付けする哲学があまり説明されていないような気がするのが
ちょっとつらいところ。この辺りを掘り下げていけば、原作を出し抜く一つの手が
紡ぎ出せたかも知れないだけに、残念です。
二次創作であるが故に、原作に忠実であるべきというテーマと、原作を出し抜こう、と
いう企みというか本命のテーマがせめぎ合い、身悶えしているのがなんとなく
感じられます。
本巻ではエプシロンの最後の巻、となるわけですが、ゲシヒトを失ってしまった
状態ではどうしても弱くなってしまう。そこで、替わりのガーディアンロボットが
登場し、活躍します。なかなか彼がかっこいい。それでは不十分と踏んだのか、
ワシリーという少年まで駆り出して、ドラマを盛りたてようとしているのが
よく解りますし、その技法も巧みであると思います。
だけど、やはり原作に気負い負けしている。そんな印象を受けました。
そして、ラストである次巻に向けて、地球規模のクライシスを仕掛けるという
大技に出ました。果たして……?
ブルースカイさん
「喰われたのかな?」
エプシロンが・・・ 喰われたのかな?
次の8巻で完結。6月が待ち遠しい。
悪いパターンだと,8巻が出た後,上下巻がでたり。
今回はそれはないか。
リアルなプルートゥがやや難。
ぼんくら正月さん
「もっとがんばって欲しいが......」
絵はうまいのだが相変わらず内容が浅く尻すぼみになるのは浦沢の十八番?である。
劇画版の「風の谷のナウシカ」や「AKIRA」のような大作は浦沢には所詮無理な相談なのかもしれない。
とんちんかんな場面設定が多く、駄作である。
AURONさん
「エプシロンの光/ロボットの影」
ついに全貌を現す史上最強のロボット。その魂は悲しみに染められている。救えるのか光のエプシロン。形を変えて伝えられたケジヒトやエプシロンの意思が史上最高のロボットを目覚めさせる。
手塚アトムの意思を受け継ぐ浦沢長崎PLUTO。いよいよ佳境。
エプシロンの風貌がこの美形なのは、深い意味がありますよね、浦沢さん。
ただ、彼に光を与えたのは、生みの親としての切ない希望でしょうか。
パイナップルアーミーを再度読みたくなるこの7巻。
いよいよクライマックスに続く、必然の一冊。
hamachobiさん
「ロボットとは、人間とは何なのかを考えさせられる」
いよいよクライマックス間近。最近、少々中だるみ感のあった『PLUTO』も、この第7巻は、めくるめく展開で目を離せない。
しかし、アトムの話をここまでふくらませるとは、さすが浦沢直樹だ。
人間、ロボットの悲しみ、憎悪。人間とは何なのかを考えさせる。映画『ブレードランナー』を観た時も同じこと思ったなぁ。
エルカセットさん
「なんであのロボットが?」
なんて書いたらいいのやら……。
この本の裏表紙を見て、既視感がある方、元ネタが判る方は何をいまさら、と
思われたんじゃないかなぁ、と考えたりします。これは現在、コミックの領域から
映像作家に転身された大友克洋さんの代表作の単行本のもじりなワケです。
で、内容もそういったものでしょうね。同人誌なんだから、しょうがないか。
この巻はゲシヒトを追い詰めていく内容で、ゲシヒト狩りを楽しめます。
だけどねぇ、ゲシヒトを狂言回しとしても使っているこの作品の構成上、
この作者の力量から考えるとミスなんじゃないかと考えるわけです。
というわけで次巻からは構成が微妙に変わります。むしろゲシヒトが
いなくなって、スッキリしてくる所もあるので、結果オーライかも。
でも、今までの構成と作風に魅力を感じて読み続けてきた人たちはどうなるのか?
いまはこういうことをしても読者は妄信的に付いてくるいい時代なので
良いんでしょうけど、ねぇ……。
手塚さんはそういう読者の反応に対して、一番苦しんで苦心してきた作家です。
それに対して、ねぇ……。
ところで、あのロボット、わざわざ運んできたのでしょうか? それとも、
プルートゥの付属品だったりして。とにかく、やり過ぎで白けました。
ブルースカイさん
「泣けます,泣けます」
原作を知らないからこそ,ワクワクするのだろうけれども,ここから,原作を想像するのもまた面白い。
泣けます,泣けます。ゲジヒトまで・・・
AURONさん
「いよいよPLUTOの影をつかむか、ケジヒト」
この感覚は何だろう。ロボットこそが人命を尊重し、人間がその原則から離れて行く。PLUTOは当然ながら史上最強のロボット。そのロボットが悲しみと怒りという感情に染まっていたら、人類とロボット達の未来はどうなる。
そんな本気の心配をさせてくれる浦沢アトム。
ケジヒトがPLUTOの影に迫る、そんな6巻。この感覚はMONSTERに近いか。
浦沢さんも、ラララ科学〜の子、のお一人かもしれません。
未来を拓くその筆(ペン?)にこれからも期待。
この巻を読み終えら、そう、綾波に会いたくなる方も多いのでは?
hamachobiさん
「ゲジヒトの苦悩が切ない」
待望の第6巻。ロボット刑事、ゲジヒトの苦悩が切ない。ロボットに仮託しているが、人を憎むということ、これは人間の苦悩なのだろう。極めて人間的な。
連載も読んでいるけど、やはり単行本化されて一気に読むのが楽しい。
リホサクラさん
「命と命をつなぐ役回り」
原作ではロボットが殺されても(壊されても)周りは淡々としていたが,リメイク版では同じような場面で重い空気を感じた。ロボット達にも特別な感情があるのだろうか。
何というか,原作よりずっと人間らしいロボットが動き回っているのがリメイク版だと思う。だから“命”にも重さを感じさせるような気が・・・。
現在の社会に必要なことが書き加えられていると思う。現代は,「怒り」という感情を人に ぶつけてばかりで,自分で自分をコントロールすることができない人が多い。自殺や殺人などの急増。この社会は命を畏怖するという心を失いかけているのだ。
かつて人間は命と命をつなぐ存在であった。そう,かつては。そしてロボットが人間に取って代わり,世代を超える存在になろうとしているのかも知れない。そうなると,命と命をつなぐという考え方はもうこの世界に必要のない考えとなっているのかもしれない。
だから,アトム,いやPLUTOも命と命をつなぐという事を取り戻す役回りを務めているのではないのだろうか。
shigekeyさん
「悲しみに反応するウラン。」
ロボットの心。
ゲジヒトの過去の記憶。
そして、プルートゥ。
悲しみに反応するウランの姿に
心を痛めます。
エルカセットさん
「天馬博士、なんかヘン」
いろいろと謎を振りまいて読者を引きつける手法で話は進みます。
だけど、これらの謎と登場する小さなエピソードを結びつけ、
収斂させる力はかつての手塚さんの力量にはとても及びません。
そう言ったことを承知の上で創作活動を続けてきた作者が手塚さんの
作品をなぞるのなら、どうしてもっと慎重にならないのでしょうか?
天馬博士は原作では狂気が少し入ったキャラクターとして描かれている
ことが少なくなかったのですが、本同人では妙に冷静で、飛び抜けた
天才科学者として描かれています。
せっかくのヘラクレスも、余りにも多すぎる謎という名のジャミングの中に
埋もれてしまっているような気がします。
ゲシヒトの体をちゃんと治すには、人工頭脳を抜き取ってボディを更新する
しかないような気がするのですが、それをやってしまうとお話しが破綻する
元になるので、ゲシヒトは勝手に動き回らざるを得なくなる。苦しい。
普通のコミックとして話は進んでいきます。名作なんかじゃありません。
ブルースカイさん
「あの博士たちの髪型は,原作を想像すると笑えますよね」
20世紀少年の,(中途半端な)結末に少しイライラしていたところにやっと出ました。
構造がシンプルなので,変な方向にはいかないと思うけど,心配。
あの博士たちの髪型は,原作を想像すると笑えますよね??
hamachobiさん
「展開が遅いが面白い」
ほぼ1年ぶりの単行本化。前の巻でアトムが死に、ロボットの刑事、ゲジヒトのエピソードが中心。
しかし、話が進まないなぁ。そもそも月一の連載だからしかたないけど、前の巻の内容も思い出せなくなってきた。
ただ、やっぱり面白い。どんな展開になるのかまったく想像がつかない。
AURONさん
「浦沢直樹の見た、ロボットと人間の世界。」
Plutoといえば、地上最強のスパルタンなロボット。アトムといえば科学の子。
その漫画を愛する浦沢直樹ならではの心理ミステリー。
究極のロボットは感情をもつか、人間の心理を解析しつくして、目覚めさせる鍵が、ある特定の感情なのか。
イクサをするプログラムを組み込まれたイプシロンが、Monsterのあのキーマンにあてがわれているところもいい。
アトムの眠りをさますのが、どんな感情になるのか、楽しみに待ちましょう。
最後にある、あとがきも味のある考察を見せてくれる。
すばらしい名作。
あといくつ、楽しませてくれるのだろう。
ブルースカイさん
「確かに哀しい内容」
確かに哀しい内容。犬のくだりがまた・・・
解説はなぜにバラッチ?
エルカセットさん
「あとがきから読んでみましょう」
あとがきが最高です。本編よりいいかも。
おーい、そっちの世界から早く帰ってこいよー、というノリで、
これも同人によくあるゲストページみたいなものなのでしょうか?
(少し強引だな)
お茶の水博士の意外と寂しい私生活が泣かせます。でも、いいのかなぁ……。
お茶の水博士って、手塚治虫さんの世界ではスターシステムにおいても
とびきり、作品の垣根を越えたキャラクターの一人であり、頑なに
プロファイルが守られている存在なのに、こんなに勝手に作り替えちゃって
二次創作としてはやり過ぎですね。
孫の名前は謎かけでしょうか? 気になりました。
それと、原作ではバリバリのロボット科学の権威だったお茶の水博士も
この同人では壊れたロボット犬一匹、直せません。ヘタレです。
これはお茶の水博士ファンに喧嘩を売っているとしか思えません。
アトム故障。なんでアトムだけバラバラにならないのでしょうか?
手塚治虫さんはわざとアトムがやられる時にバラバラにして描いていました。
もちろん、手塚さんの嗜虐趣味からではない、むしろ逆の理由から
そうしていた。そこはしっかりと踏み込んで描くべきだったでしょう。
後は滝沢さんが得意としているジャンルの「お話し」で進んでいきます。
エプシロンがホストみたいなナリなのは、ご愛敬、ってことでしょうか。
Ralphaさん
「お茶の水博士に共感できません」
壊れたロボット犬を部品が無いので修理できなくて、
死んでいくのを抱きしめて涙を流すシーンがありますが
外側なんて、別に無理に修理しなくてもいいのでは?
さっさと電子頭脳を新しいカラダに移し替えてしまえば、
いいだけですよね。この時代、電子頭脳は最初のカラダ
から取り外しできないようにでもなっているのでしょうか?
その後ロボット犬の機能が停止したように描かれていますが、
バッテリーが無くなると電子頭脳もダメになってしまうので
しょうか?バッテリー替えてみたらどうでしょう。
部品が無い、だから修理できない、だからロボットが死ぬ。
ここがどうしても理解できないので共感できません。
最悪、部品なんて自分で作ればいいじゃないですか。
hamachobiさん
「アトム、死亡!?」
ビッグコミック・オリジナルの連載も読んでいるが、改めて単行本も読んだ。月イチ連載なのでなかなか展開しないけど、今回はアトムが死ぬという衝撃的な話になっている。
すごい面白い話。人間とロボットの関係、違いを考えさせられる。下手なSF小説よりよっぽどすごい。
AURONさん
「浦沢直樹の未来象、ロボット感か。」
お茶の水博士が修理するロボット、あの手塚先生から名前をもらった工学者さんの開発した、犬型ロボットです。
究極のロボットがどこに行き着くのか。
浦沢ワールドでは、人間と同じ感情をもった、不完全な、そして予測のできない、人間の隣人となるようです。
名作漫画として完成していく事は確信しますが、展開は読めません。
次回が楽しみ。
天馬博士がなんとなく碇ゲンドウの雰囲気を漂わせているような。
時代の流れを感じさせてくれるPluto。
あとがきは西原式、んん、何というべか。
メトロポリスに行きつくのか。
エルカセットさん
「アトムだアトムだ」
この巻でやっとアトム登場です。初めからケチケチせずに出せばいいのに。
妙にもったいぶっているところが、最近の漫画っぽくて良し。
リアルアトムというか、写実的アトムというものを見たい目的で買っても
良い巻だと思います。
ただ、お茶の水博士初め、脇役達がイマイチ。
お茶の水博士は台詞回しが手塚治虫さんみたいだし(少しだけご尊顔を拝見して、
お言葉も頂いた経験がありますので念のため)、田鷲刑事も中村課長も
なんかヘン。
このあたり、二次創作としてはイマイチです。一次創作に登場してくる
キャラクター一人たりともを疎かにしてはダメです。その点、詰めが甘い。
えーと、原作を読んでない人で、いきなりこの同人誌を買ってしまった人は、
絶対、原作も読んで下さい。お願いします。でないと、まったく意味がないですから。
ヒロゴンさん
「ウランちゃん登場」
自ら核兵器を所持しているにも拘わらず、新たに他の国が核兵器(大量破壊兵器)を持つことを禁止する...アメリカ合衆国とイラクの間で2003年に行われたイラク戦争をヒントに、ストーリーを展開している。
そして、2巻では新たな世界最高峰ロボット1対とウランが登場した。
utcheyさん
「オメガ因子」
「人を殺す完璧さ」は、明らかにアトムの別作品に出てくる
悪の心を発生する装置「オメガ因子」が下敷きになっています。
善悪両方の心を備えてこそ、完璧なロボットだという。
Plutoはブラック・ジャックはじめ多くの手塚作品を踏まえた描き方で、
子供のころから手塚作品に触れてきた身としてはニヤリとさせられます。
あと、お茶の水博士はどう見ても手塚治虫ですね(笑
同胞たちを「いっぱい」破壊したモンブランが戦争に疑問を持つ逸話は、
この作品の「戦うことの意味」というテーマを象徴しています。
1巻でノース2号が「もう戦いたくない」と語るのと似ています。
そして、戦地に赴くアトムの映像。確かに違和感はあるのですが、
大量破壊兵器としての能力を持つという設定だけに、
こうした泥臭さがかえってリアリティーを与えている気がします。
19851996さん
「書き下ろし?!」
1巻から読んでください。感動しますよ。1巻、2巻の構成力に。雑誌に連載している時から?いや、構想を考えているときから、単行本1巻、2巻をきちんと計算してつくってないとこうはならない驚きが最後の頁に隠されています。3巻目の終わり方がとっても楽しみです。
terry-さん
「まぁまぁ…」
つまらなくはなかったです。
でも、他の浦沢さんの作品と比べるとどうも面白くないかな…。20世紀少年とかが傑作すぎるのかもしれませんが。
まだ2巻なのでいろいろ言えませんが、今後に期待したいです。集めます。
エルカセットさん
「ウランちゃん萌え」
まさかウランちゃんまで出てくるとは!
しかも可愛い!!
……とはいえ、さすがに原作通りパンツ丸見えというわけには
いかなかったようで、作者の理性が暗黒面に打ち勝ったかのごとく、
ごくごく地味な少女の姿で出てきます。まぁ、逆に言えばその方が
かえってマニアック、なのかも知れませんが、そのあたりの話になると
アレなのでここまでにします。
ドンドコドンドコ……って、どっかの人種ナントカ団体みたいなノリの
コスチュームで、あまりにもアクチュアルというか、逆に苦笑してしまいました。
本人達はマジメにやっているだけに、なおさらです。でも、いいセンスです。
この巻でゲシヒト刑事の過去について、エピソードが開始されるのですが、
これがけっきょくハッキリしないままウヤムヤっぽくなってしまうんですね。
そのあたり、期待して読み進めると後で頭に来ますのでご用心。
後、この巻の巻末に出てくる誰かの孫の解説は読まない方がいいです。
もし彼が誰かさんの孫でなかったら、今の地位にいられたかどうか。
それと、もともと素晴らしい漫画を描いてた人だったのに、今はそれを
見下すような立場に堕落してしまっている。だから、わたしは個人的に
今のこの人の言葉には首肯し難いのです。
(かつての送り手としての漫画家・夏目房之助としてなら尊敬していますが)
街道を行くさん
「スリリングです。」
手塚治虫は、映画を研究してカットやストーリーに取り入れたということを何かで読みました。浦沢氏もよく似たアプローチを行っているのではないかと今巻を読んで想像しました。アトムの妹ウランは、その愛らしさで絶大な人気がありますが、かわいらしいウランとプルートゥという姿を見せない強大な力の持ち主が出会い。この演出は実に良く考えられたものだと感じ入りました。巧みにコントラストを作り出すことによってスリル感が高まります。役者が揃ってきた感じです。
モワノンプリュさん
「いや、面白いんですよ、実際。これからも読みますよ、ホントに。でもね…」
最近私の身近な人が『ブラック・ジャック』を読み返していて、ふと漏らしたのが、『ブラック・ジャック』って、どの話も短い! という一言。しかも短い印象がない、と…そう言えば、アトムの各編も短い。本作の原作に当たる「地上最大のロボット」もね。
ご存知の方はご存知でしょうが、西原理恵子が『営業ものがたり』の中で、「浦沢ってのは漫画と一緒で話がながいんだよ」と言って散々にコケにしています。本作の第1巻が出た頃、浅田彰もどこかでそんなことを言っていたように記憶します。確か、『PLUTO』なんて、「地上最大のロボット」を読んでおけば済む話で…みたいな、浅田らしい嫌味な言い方でしたが。
どちらのコメントも、私は文字面として理解していても、本当にはピンときていなかったのです、残念ながら。それが今回、上記の次第で「あ、そーか」体験をしたワケです。
浦沢作品って、やっぱり長いんですよ。長すぎるんですよ。逆に言えば、浦沢の他作品って、手塚が描いたらどれくらいの長さになるか、っていう問題です。
もちろん、時代が違うという答え方はあると思います。マンガの現在が、作品にある長さを要求しているような印象もあります。作品論的な問題だけじゃなく、マンガ産業論としても、読者論としても,一考に価するように思います。
しかしそうなると、やっぱり『営業ものがたり』に収められた西原版『PLUTO』(「うつくしいのはら」)の簡潔さは何とも素晴らしい…浦沢敗れたり! って感じ。
Jeenaさん
「手塚の血脈」
ロボットが人間の生活に入り込み、そこで権利を得ていく……。
言わずもがな、手塚治虫「鉄腕アトム」の大きなテーマであるが、浦沢直樹は現代風にアレンジしている。
「X-men」のミュータントの思想を取り入れたのだ(X-menもアトム並に古いが、日本で広まったのは最近)。
表現も現代の映画風の演出をしっかりこなしている。これも映画に大きく影響を受けた手塚に倣っている。
おまけについては異論があるので、純粋にお話を楽しみたい人は通常版でいいでしょう。
19851996さん
「徐々に強まる原作の力」
前面浦沢パワーで推していた1、2巻とは徐々に様相をていし
手塚治の原作の色が匂い立ちだした本巻。
『浦沢直樹は手塚治を凌駕できるのだろうか』
原作にひっぱられてアトムやウランの出番が増やしすぎずに
どこまでいけるのか今後の展開が非常に気になる。
原作ものは俄然強い浦沢氏の力に期待
いがらしなおみさん
「浦沢直樹の力」
この作品は手塚ファンならご存知の名作、鉄腕アトム「地上最大のロボット」に登場するプルートゥをロボット刑事ゲジヒトを語り部とし描かれた、漫画界の売れっ子浦沢がリメイクした作品である。勿論プロデューサーとしての長崎尚志氏の存在と功績は大きい。元々原作のアトムは、弁慶と牛若丸の「千本太刀」の話を下敷きにしたような非常にシンプルなストーリーに、最後はプルートゥとアトムが心を通わせるというような感動的な話である。浦沢はこの話を現代風なSF感と臨場感をミックスし、一人一人のキャラクターの感情や心情を丁寧に描き上げた。基本的なストーリー、骨子は原作に準拠しているまでも、その懐の深さは原作をすでに超えている。ゲジヒトは原作では呆気なく殺されてしまうが、浦沢版ではこの物語の立役者として重要な役回りをしている。第一巻の4話「ノース2号の巻」前編・後編は何度見ても泣いてしまう。ストーリーは既に知っているのに関わらず泣いてしまう。浦沢直樹のキャラクターの表情、構成力・演出力の力であろう。私の中の名作の1編である。
エルカセットさん
「よくできた同人誌(ファンジン)」
遂に商業漫画作家、それもかなり実力派と目される人が
時代の要請? に応えたのか、二次創作にチャレンジしました。
もともと商業作家が二次創作に手を染めるなんて、タブーだった
わけですが、どこまでも拡大し続けてデフレ状態に陥ってしまっている
漫画というメディアは、それを許しません。
幸いなことにエヴァンゲリオンを代表とする、他のメディアでの様々な試行と
成功があったりして、こういうことは市場にちゃんと受けいれられるように
なったんだと判った以上、やらない手はありません。
かくしてこの作品が世に出たわけで、いわばこれは同人誌、それもファンジン的な
立ち位置にあります。これからこの作品を読まれる方は、それを念頭に入れておく
必要があります。
少なくとも、この第一巻では肝心要のアトムは出てきません。
ですから、一人のロボット刑事の物語として楽しむことが出来ます。
でも、次の巻からはアトムが出てきます。その先−−−手塚ファンであった、
今でも手塚ファンである読者の方々にはこの同人誌がどう映るか。
そこからがこの同人誌を楽しめるかそうでないか、その岐路にあたります。
D.IKUSHIMAさん
「2回ほど読み返すともう十分、という印象だった」
「20世紀少年」や「MONSTER」「MASTERキートン」などで有名な浦沢直樹の作品。
手塚治虫の「鉄腕アトム」の中にあるエピソード「地上最大のロボット」を原作とし、
浦沢直樹なりにアレンジした話となる。
アトムのような世界最高水準レベルから、作業の手伝いをするだけのロボットまで
その品質にはかなりの差があるが、ロボットが相当に社会に入り込んだ設定。
主人公はアトムではなく、ロボット刑事のゲジヒトであり、
世界中で起こる連続ロボット破壊事件を追う。
マンガとしては良くも悪くも浦沢直樹作品であり、
引きの強い表現や深いドラマ性を期待させる脚本、
最後の結末が一体どうなるのか気になる造りはこれまで通り。
しかし、その期待に十分に応えられるクライマックスかと言われると
残念ながらそこまでスッキリしたものではなく、
結局、中盤あたりまでの流れがもっとも楽しめたなぁ、というデキ。
事件に巻き込まれる7人のロボットはいずれも非常に魅力があり、
それだけでひとつのエピソードが作れるほどキャラクターが立っているが、
全体を通しての事件の理由や解決までの流れが
キャラクターの魅力に匹敵するまで行っていないのが残念。
全8巻ということで、長すぎないのが救いではあるが、
2回ほど読み返すともう十分、という印象だった。
イヌスキーさん
「鉄腕アトム「地上最大のロボット」のリメイク」
リメイクやコミカライズの様に、名の知れた原作ありきの作品は、
えてして出来の悪い贋作になるものですが、この作品はさにあらず
主人公であるアトムを安易に動かさず、ロボット刑事ゲジヒトを中心に据え、
骨太なサスペンスに仕上がってます
レビュワー同様、原作を知っている世代だと、
物悲しくも多々のロボットの出るアクション物を想像すると思います
ですが、今作はゲジヒトを中心に物語が展開し、
今巻では謎の殺人(言うてもロボット=人権がある=ですが)を追います
モンブラン等、原作のイメージを色濃く残す、所謂ロボットなタイプも居ますが、
ゲジヒトやアトム等、人間そのものなタイプも多数出てきます
人間とロボット、ロボット同士の関わりは、涙を誘うだけでなく、
考えさせられる事も多々あるでしょう
ゲジヒトは刑事故に事件を追っていくのですが、
その最中でロボットであるのに何故か見る夢の謎や、
ゲジヒト含め大量破壊兵器足りうる世界最高のロボット達の、
目覚め始めた新しい感情なども織り込まれていきます
地上最大のロボットを骨子に、オリジナリティ溢れる視点と流れの傑作と思います
アトムファンも漫画ファンも、納得の素晴らしい作品だと思います
臼井健士さん
「過去作品のリメイクという点では最も期待できる作品のひとつではあるな。」
大御所のかつてのヒット作を自身でリメイクしたり、あるいは他の漫画家に続編を描かせたりするというのは最近の漫画界の傾向であるが、それらは大抵は「駄作」だ。
考えてみれば当然のことで、本編の面白さを作者自身が超えるということは難しい。
一番いいアイデアは「ヒット作」ですでに使用されているだろうから。
ましてやそれを「他の漫画家」に譲ったところで本家を超える面白さを出せる漫画家など容易に居ようはずも無い。
だから「失敗作」の見本市になってしまう・・・・。
そんな「失敗作の見本市」が大々的な規模で開催されている現在の漫画界において、この作品は「唯一の例外」となれるかもしれない。
「神格化」するわけではないが、手塚先生の作品に手を付けられる漫画家は限られてくるだろうし、変なリメイクならファンも怒るだろう。
「浦沢先生」だから御遺族も許されたという部分はあるはずだ。
シリーズ全てをリメイクするのではなく、「鉄腕アトム」のシリーズ中の1本に絞った点は英断だと思う。
主役が「ゲジヒト」とは予想せず。
近未来というか漫画の中の設定自体は現代そのものでも、現実とは異なりロボットが当たり前のように「人と同じ立場と目線」で生活する社会の中で本家と同じように「悩み・苦しむロボットたちの姿」が印象的だ。
本家ではほとんどというか全く語られていない「アトム以外の6体のロボット」の過去が語られるという点も特筆だろう。
勿論、より楽しむためには事前に本家「史上最大のロボット」を一読しておくことが不可欠だと思うが、たとえ読んでいなくても楽しめる作品と思う。
読んでいなかった場合は全て読み終わった後に本家を読む・・・という本来とは逆のパターンも有り得ることだろう。
漫画が時代の曲がり角に来ているときに「新たなる発展の可能性を示唆した作品」・・・・と後の世で語られていることを願いたい。期待を込めて。